北方四島交流訪問事業に参加しました

  • 2014
    05/28

 

北海道議会北方領土対策特別委員会の理事として、今年で23回目となる平成26年度のビザなし交流の第1回北方四島交流訪問事業に参加しました。

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北海道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」で結団式に参加

北方四島交流事業用の船舶である「えとぴりか」で根室港を9時に出発して国後島へ向かう予定だったのですが、なんと天候不良のため、午前中は風が強く波も出ており出航することができなくなりました。
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北方四島交流事業用の船舶である「えとぴりか」号です

午後は天候が落ち着き、出航も可能という見通しだが、国後島の港が受け入れ体制がとれないということもあり、とりあえず、船内で待機することになるのですが・・・じつは明日の朝まで出港することはできませんでした。

その前の週のビザなし交流事業でも天候の影響で訪問できない一行もあったように、天候に大きく左右されてしまいます。明朝は出発できるようですが結局、この日は船中泊となりました。

いよいよ(と言っても睡眠中でしたが)早朝4時半に出港して一路、国後島へ向かいます。睡眠中でも船が揺れ始めるので、出港した!とわかりました。約3時間半で国後島の古釜布沖に到着。

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68年前まで、我が国の人々が住んでいた町、古釜布(フルカマップ)に入港

霧が立ち込める中、「えとぴりか」からはしけ船に乗船し、国後島に上陸します。
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はしけ船は文字通りはしけでした。ロシアの国境警備隊の目が鋭いです。
5年前には日本の漁師を銃撃=死亡させた事件も起こっております。
心中は穏やかではありませんでした。

我々の宿泊所になるのは、「ムネオハウス」としても知られている、「日本人とロシア人の友好の家」です。
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いきなり「松下水産」とか描かれたトラックがお出迎え。島内はほとんどが日本車でした。
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ロシアの民族衣装を着た女性が歓迎の意を表す、パンに塩をつけていただく儀式となります。

その後、新文化会館や図書館などを見学。プーチン大統領のクリル開発計画によって社会インフラが着実に整備され、島のロシア化が進んでいることを実感させられました。
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バカにしているわけではありませんが、この階段をごらんになってコメントはありますでしょうか?蹴上げの寸法が倍近く違うのです。驚きを隠せません。

夜のホームビジットでは、ロシア人の家庭に訪問して懇親を深めることに。
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日本人の良いところなのか悪いところなのか、すぐに仲良くなってしまいます。国と国とはなかなか気持ちが通じ合いませんが、人間同士での友好活動は100点満点です。

国後島滞在2日目は、雨も降り霧も立ち込め、視界不良の中、測候所や消防署、博物館などを視察し、島の現状をみることができました。夜はロシア人を招いて、友好の家で交流会を開き、深夜まで歓談します。それにしてもロシアの方は人懐こくジェスチャーも大きく表情も豊か。

明朝は6時に朝食を済ませて、根室に向けて友好の家を出発します。今回の滞在は1日短縮されての2日間のみでしたが、北方領土の現状をつぶさに視察・体験、知ることができ、大変有意義な視察となりました。

島民の方たちは親日的で親近感が持て、領土問題についてもよくご存知でした。

しかし、忘れてならないのは、この北方領土は日本がポツダム宣言を受諾した、8月14日以降に一方的に日ソ中立条約を破り、旧ソ連に占領されたものであります。

既に戦後68年が経ち、元島民の多くが亡くなられ、生存者も7千人を切ったが、この問題の解決なくしては、まだ、日本国の戦後は終わりません。

現在、戦後の国際秩序の枠組みにほころびが出始め、アメリカは世界の警察官たることを大統領が放棄する発言をし、中国は海洋権益を求めて軍備を増強し隣国を圧迫している。ロシアでもウクライナ情勢を抱え、我が国は難しい対応を迫られているが、安定した自公政権こそが北方領土問題解決のラストチャンスになると確信してやみません。