恵庭下水終末処理場を視察しました

  • 2014
    05/02

北海道恵庭市のバイオマス利活用(発電等)の取り組みを先進的になされている、恵庭下水終末処理場を視察しました。佐藤英道衆議院議員、戸田道議会議員・恵庭市議会議員の高橋・野沢・佐山議員、そして私の6人です。
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(わざわざ原田恵庭市長様が説明されるシーンもありました)

恵庭市では、最終処分場の延命化やごみの適切な処理等、喫緊の課題克服に向け、市民提案を基にした「恵庭市循環型社会形成推進施策」により、ごみの減量化やリサイクルの推進に取り組まれています。
この施策のひとつが、平成24年より実施した「生ごみの分別収集」になります。生ごみは、これまで全量を最終処分場にて埋立処理をしていましたが、最終処分場を延命化させるため、また地域再生エネルギーへ新たな取り組みとして、生ごみを燃やせるごみから分別収集し、既存のし尿処理場及び下水終末処理場の設備を活用してバイオガス化処理を行い、施設内の暖房や発電等のエネルギーに転換し利用をしていくものです。
生ごみの分別収集処理により、最終処分場の延命化と施設の維持管理経費の削減及び環境にやさしい取り組みを進めることができているそうです。
既存の下水終末処理施設を活用した、家庭からの生ごみのバイオガス化による発電までの利用は全国で初めての取り組みとなっています。
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まずはなんと言っても市民の理解と協力を得るところからご苦労されたようです。
●生ごみ分別収集 ~ 大きな市民協働(分別率は北海道トップクラスとして特筆される)
既存下水処理施設での集約混合処理を前進させ、循環型社会形成を目指し新たなバイオマス事業を展開するために、生ごみの分別収集を実施。家庭でのごみ分別方法が従来と変わるため、市民説明会を115 回実施(延べ3,827 名)し、多くの市民が『参加』、『理解』、『行動』することで非常に高い分別率(家庭系:90%)、ほぼ計画量の生ごみ収集を達成。
最終処分場(埋立場)の延命化、施設維持管理費の削減、そして再生可能エネルギーの有効活用が実現。
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●発電量及び電気料金削減効果
マイクロガスタービンによる発電量は約1,380[千kWh/ 年](計算値)、発電された電気は全て下水処理場内で利用されています。
必要受電量が約42%削減され、約16,800[千円/ 年](計算値)の電気料金削減効果があるそうです。
●温室効果ガス(CO2)排出量削減効果
マイクロガスタービン発電の必要受電量の削減及び排熱利用で、約33%の温室効果ガス排出量削減効果があるそうです。
●下水汚泥の有効利用
下水処理工程で最終的に発生する下水汚泥は、肥料の原料やセメントの原料として有効利用されています。その下水汚泥肥料は、農業従事者及び市民へ還元されているそうです。

第6回(平成25年度)国土交通大臣賞〈循環のみち下水道賞〉を受賞されました。
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エネルギーについての考え方が、巨大原子力発電所でまかなうのではなく、地域やそれぞれの自治体で確保するという考え方にシフトしてきたことに大きな期待をしております。
まだまだ始まったばかりですが、この様な先進的な事例が「当たり前」になれば相当の電力確保もできるというものです。
人間が生きていく上でどうしても発生するゴミですが、これまでも有効活用できる人類の英知にこれからも期待して、応援して参りたいと思います。