北海道議会保健福祉委員会にて質問をしました

  • 2014
    02/05

北海道議会保健福祉委員会にて質問をしました。
ノロウィルスやインフルエンザなど、現在猛威をふるっておりますが、実はレジオネラ症はこの季節に起こるもっと恐ろしい脅威であります。
今回はレジオネラ症予防対策について伺いました。

一 レジオネラ症予防対策について

本道は、温泉施設が多く、観光の目玉にもなっており、清潔で安心して温泉を楽しむことができることは、大きなPR材料にもなっている。
また、公衆浴場や施設にある入浴設備においても、感染症の予防対策に日頃から取組み、集団発生などが起こらないよう注意を払う必要がある。

特に、高齢者や障害者等は抵抗力が弱いため感染症にかかりやすく、罹患した場合には重篤な症状に陥りやすいといえる。
実際、今、全国で報道されている、インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染で、過去には死亡事例も報告されている。

レジオネラ症の発生状況をみると、全国では平成21年に689名であったものが、平成25年には1,111名と、増加傾向というより、倍増とも取れる勢いであります。道内でも、昨年33名の患者発生があったと伺っている。

私は、先頃、空知管内の特別養護老人ホームを訪問し、入浴施設の衛生管理状況に関して現場の職員から話を伺ってきた。
これを踏まえ、本道の現状などについて伺う。

(一)公衆浴場における衛生管理について
1 措置の基準等について
  レジオネラ症の発生予防に係る衛生管理はどのようなものか。

【食品衛生課長】 レジオネラ症の発生予防に係る衛生管理についてでありますが、 道では、公衆浴場法施行条例におきまして、 公衆浴場の清潔を保持するための基準を定めているところでございます。
具体的には、浴槽等の清掃は毎日行い、定期的に消毒すること、浴槽水は毎日取り替えること、浴槽 水の管理については、細菌数などの水質基準を定めており、営業者はこの基準を守るよう努めなければならないことなど、必要な事項を規定しているところでございます。
なお、24時間以上浴槽水を取り替えないで循環、ろ過して使用する公衆浴場につきましては、1週間に1回以上の頻度で、清掃・消毒と、浴槽水の交換及びろ過装置の洗浄・消毒を行うことを定めております。 道では、営業者がこれらの衛生管理を適切に実施することにより、レジオネラ症の発生を未然に防止することができると、考えているところでございます。

2 浴槽水の管理について
  先だって社会福祉施設を視察した際に、水質の衛生を適正に保つため、
  オゾンを使った殺菌方法について説明を受けたが、
  このオゾンによる殺菌は、
  公衆浴場において認められているものなのか。
  また、一般には、どのような消毒方法が行われるのか。

【食品衛生課長】 浴槽水の管理についてでございますが、公衆浴場における浴槽水の消毒方法については、厚生労働省通知の「公衆浴場における衛生等管理要領」に示されているところでございます。 浴槽水の消毒方法として、一般的には塩素消毒が行われておりまして、塩素消毒について、要領で は、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を1リットル当たり0.2 ~0.4㎎に保つこととされているところでございます。なお、同要領には、塩素消毒以外の消毒方法についての記載もあり、オゾン殺菌等の消毒方法を使用する場合は、塩素消毒を併用する等適切な衛生措置を行うとともに、レジオネラ属菌の検査を行い、その消毒効果 について検証をしておくこととされているところでございます。

3 公衆浴場における衛生管理の指導について
 公衆浴場の衛生管理の指導については、どのように行っているのか伺う。

【食品衛生課長】 公衆浴場に対する衛生管理の指導についてでございますが、道では、公衆浴場の衛生管理状況を点検するために、保健所の環境衛生監視員が定期的に立入検査を実施しているところでございます。 特に循環ろ過装置や気泡発生装置などのレジオネラ症の発生リスクの高い設備を有する施設については、条例で規定する定期的な浴槽水の取替えや浴槽等の清掃・消毒並びに水質基準の遵守など、レジオネラ症の発生予防に係る衛生管理が適切に行われているかを、営業者が作成する記録等で確認し、必要に応じて改善指導を行うなど重点的な立入検査を行っているところでございます。

(二)社会福祉施設等の入浴設備の衛生管理について
1 衛生管理の方法について
   社会福祉施設等の入浴設備において、
  レジオネラ症の発生予防に係る衛生管理をどのように行っているのか。

【施設運営指導課長】 社会福祉施設等における衛生管理についてでございますが、国では、平成15年に「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」を定め、公衆浴場等と同様に、社会福祉施設等の入浴 設備における衛生上講ずべき措置を示しております。 道におきましては、 国の指針を社会福祉施設等に周知徹底しており、各施設は、この内容を踏まえ、感染症予防対策等に係る指針を定め、レジオネラ症の発生を防止するために、浴槽水につきましては、原則毎日、完全に換えることやその水質検査を1年に1回以上行うこと、浴槽などの清掃や消毒を行うことなどいたしまして、入浴設備の衛生管理に努めているところでございます。

2 衛生管理に対する指導について
   道における社会福祉施設等に対する指導状況について伺う。

【施設運営指導課長】 道における指導等についてでございますが、社会福祉施設の指導監査実施方針におきまして、衛生管理等に係る項目のうちレジオネラ症も含めた感染症予防に関する事項につきましては、感染症予防のための指針の整備状況、施設内感染症対策委員会等の設置・開催状況、感染症予防のための研修の開催状況、感染症が発生した際のまん延防止対策の措置状況などを監査の着眼点といたしまして、指導監査の際に、その取組状況を確認し、必要な指導を行ってきているところでございます。

(三)今後の対応について
   高齢者等にとって温泉や入浴は大きな楽しみの一つである。
  安心して利用できるよう大きな患者発生がない今こそ、
  衛生管理の徹底が重要である。
  道として、公衆浴場や社会福祉施設等における
  レジオネラ症の集団発生防止対策について、
  どのように取り組む考えか伺う。

【保健福祉部長】 今後の取組についてでございますが、レジオネラ症は、入浴施設における集団感染事例が、国内で多数報告されておりますことから、その発生を未然に防止するためには、公衆浴場や社会福祉施設等の入浴設備の衛生管理がとりわけ重要と考えております。道では、これまでも、公衆浴場に対しまして定期的に立入検査を行い、衛生管理状況を点検するとともに、レジオネラ症について注意喚起を図ってきたところであり、今後におきましても、保健所による立入検査を実施するとともに、講習会の開催やチラシの配布、ホームページによる情報提供等を通じまして、営業者に対し自主衛生管理の徹底を求めるなどしまして公衆浴場における集団感染の未然防止に 努めてまいりたいと考えております。また、一般に抵抗力が弱いとされております高齢者の方などが入所する社会福祉施設等につきましては、引き続き、集団指導において、感染症予防対策の周知を図りますとともに、指導監査におきまして、取組状況の確認や指導を行い、入所者の安全・ 安心の確保に努めてまいりたいと考えております。