東郷ダム 道議会が現地調査(農政委員会)

  • 2012
    10/24

10月23日北海道議会農政委員会が東郷ダムを視察しました。
事業開始から40年たっても完成をみることがなく、国が大幅な計画の変更案を示している富良野市の「東郷ダム」について、道議会の農政委員会は、23日、現地調査を行うとともに地元の関係者と意見交換をしました。
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《東郷ダム問題とは》
総額約343億円の国費を投じた東郷ダム(富良野市)建設事業が、着手から約40年経過してもダムの浸透漏水を解決させることができず、いまだに貯水できない(現在はわざと止めている状態)のは問題だとして、会計検査院が2011年に、農林水産省に計画見直しを求めた問題のこと。東郷ダムは1972年度から北海道開発局が実施している国のかんがい事業の一環で、77年度にダム本体が着工した。検査院によると、当初の総事業費は約80億円。
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(写真はダム底が見えてしまっている東郷ダム)

「東郷ダム」を訪れたのは、小松農政委員長・私を始め道議会農政委員会の8人です。
「東郷ダム」は農業用ダムとして北海道開発局が建設していますが、実験的に水を満水に貯めたわずか5日後から水漏れ(約1500リットル/分)がおこり、40年たっても完成しないため、ダムの貯水量を96%減らすなどの変更案を道や地元自治体に示し、同意を求めています。
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(説明員より説明を受ける小松道議会農政委員長)
手前の塔は取水塔で、ダムの底までみえております。

現地調査では、開発局の担当者から「計画を変更しても必要な水は確保できる」との説明がありました。しかし、「想定外の亀裂により浸透水(漏水)がおこった」という言い分については、「想定外の揺れのためにダム崩壊につながった」との言にもつながりかねないとも思われます。水を最大限に貯めたときに決壊等の恐れもないようにしてもらわねばなりません。

このあと、富良野副市長や中富良野町長、それに地元の農業関係者との意見交換会が行われました。
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このなかでは、富良野市の石井副市長が「農業用水を確保するため、ダムは必要で、一刻も早く道として見解を出してほしい」また、中富良野町長の木佐町長は「農業用水の確保は、農家の経営を安定させる」と述べるなど、地元からはダムの必要性を訴える意見が相次ぎました。これに対して、小松農政委員長は「道議会としても地元の意見を踏まえて協議していきたい」とありました。
東郷ダムの変更案では、事業費が当初の63億円から、およそ400億円に膨れあがる見通しで、道が同意するかどうかが注目されています。
いずれにせよ、TPP等揺れ動く昨今、「日本の食糧は日本で(できるだけ)自給する」という考えに立ち、うまく解決できる道がないか模索していかねばなりません。

皆様のお知恵もどんどんお聞かせください。