青森県の原子力施設を視察しました 2

  • 2012
    08/15

8月8~10日まで、青森県の原子力施設を視察しました。
行程として・・・
日本原燃株式会社
東北電力 東通原子力発電所
リサイクル燃料貯蔵株式会社
J-POWER 大間原子力発電所工事現場
あさこハウス
の5つの視察を行いました。

今回は、東北電力 東通原子力発電所についてのご報告を致します。
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東通原子力発電所(ひがしどおり)は、青森県下北郡東通村にある原子力発電所で、東北電力と東京電力の2社が敷地を保有しています。今は東北電力の原子力発電所のみですが、いずれは東京電力もここに作りたいという意思表示なのでしょう(東京電力は工事中)。

原子炉形式はBWR型で、この型は福島で事故を起こした原発と同じ型となり、建屋の上に使用済み核燃料棒を冷却保存する形となり、沸騰水型軽水炉型と呼ばれます。
2005年12月8日から運転をはじめましたが、東日本大震災から止まったままとなっており、再稼働の予定は「未定」となっております。

誘致の経緯として、1965年5月、東通村議会が原発誘致を決議しました。そこから1998年12月に着工、運転開始は2005年12月8日からです。しかし、今回の視察はすべて「現地の市(町・村)議会からの強い要請を受け」という書き方、アピールです。
ご当地の皆さんの代表者が「誘致」したと4カ所ともいわれていました。
地元自治体が原子力マネーを切望しているのか、地元の皆さんの総意なのか・・・少々気になりました。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震では、稼働中の1号機が2月6日より定期検査中のため運転をしておらず大きな影響は無かったと言われております。

また、隣の敷地には東京電力が2011年1月に着工を開始した1号炉もあるのですが、それにについては、東日本大震災の地震後、工事を当面見合わせると発表しております。

◎東通原子力発電所1号機PROFILE

1. 所在地/青森県下北郡東通村大字白糠字前坂下34-4
2. 敷地/約358万m2
3. 電気出力/110万kw
4. 送電ルート/むつ幹線(50万V)を通じ送電
5. 着工/平成10年12月
6. 営業運転開始/平成17年12月8日

原子炉
形     式 沸騰水型軽水炉(BWR)
熱  出  力 329万3千キロワット
圧 力・温 度 約6.93MPa・約286℃

燃 料装荷量
種   類 低濃縮二酸化ウラン
濃 縮 度 約2.7%(平均)
燃料集合体 764体
装 荷 量 約132トンウラン

原子炉格納容器 マークI 改良型

タービン
形     式 くし型6流排気復水式
出     力 約110万キロワット
回  転  数 1,500回転/分
蒸 気 流 量 約6,400トン/時

発電機
形     式 三相同期式
出     力 約125万キロボルトアンペア
電     圧 約1万9千ボルト
写真の作業服の方が東通発電所の所長さんとなります。
意見交換の折、ちょっと意地悪な質問ですが、「福島のような事態が起きたとき、どのようにお考えになりましたか?所長さんは命を投げ出して最後まで指揮を執るご覚悟はあるのですか?」との問いに、『あの映像を見たとき、全国の所長がそれを決意したことでしょう。当然私もそう思いました』とありました。副所長さんは『どうやって収束させるのか、目の前が真っ暗になった。当然私も所長とおなじ覚悟です』とありました。

8月14日に、今回の道議会公明党政策審議会による青森県の原発関連施設視察の報告会を兼ねて、議員団としての原発政策に関する意見交換を実施しました。
現在の世論は、どう判断しても、原発依存度の縮減を望んでいることは明らかです。
しかし、原発を仮にゼロにしても、既に排出している放射性廃棄物の処理・処分の行程や最終処分場の建設など、政治が(この場合国です)方向性をきちんと示さなければならない問題が多く、結論を出すには至りませんでしたが、今後鋭意検討を続けて参ります。