青森県の原子力施設を視察しました 1

  • 2012
    08/13

8月8~10日まで、青森県の原子力施設を視察しました。

今や日本人の進むべき岐路として明確に示さねばならない原子力政策ですが、北海道に隣接する青森県下北半島にたくさんの原子力発電所(建設現場含む)や核廃棄物貯蔵施設(中間施設含む)があることをご存じでしょうか?
8月の8日から、長崎においては67回目となる原爆の日となった9日、そして10日まで下北半島の原子力関連施設を視察しました。

札幌に集合し、特急で函館に。
函館市議である小林市議と合流して津軽海峡フェリーの「ばあゆ」に乗り込み、一路青森県大間町を目指します。小林市議は今回の視察の車を出していただき、全行程運転までしてもらいました。ありがとうございます。
ph_main
《津軽海峡フェリーのHPより転載しております》

快晴でしたので、函館から青森県下北郡大間町が肉眼で確認できます。

皆様もご存じの通り、この大間町に大間原子力発電所の工事現場があります。
本当におそろしいことですが、この原発に万が一の事故が起これば「大間町から函館市汐首岬とは約17.5kmしか離れていないこと」を考えると「完全に函館をはじめ北海道に被害が及ぶ」ことになります。
北海道民として、また同行した二人の函館市民として、詳しく拝見しておこうと今回の視察となりました。

賛成・反対問わず、現時点ですべての原発を止めることができたとしても、使用済み核燃料や放射性廃棄物をどのように処理・処分するかという難問は残ったままです。
特に、最終処分場のないままでの原発推進政策がトイレのないマンションと揶揄されてきたように高レベル放射性廃棄物をどうするか、この問題は、原発の廃止・推進にかかわらず、そろそろ結論を出すべき時に近づいている印象です。

行程として・・・
日本原燃株式会社
東北電力 東通原子力発電所
リサイクル燃料貯蔵株式会社
J-POWER 大間原子力発電所工事現場
あさこハウス
の5つの視察を行いました。以降ご報告致します。

最初の行程は、青森県六ヶ所村において、ウラン濃縮、低レベル放射性廃棄物埋設、 高レベル放射性廃棄物一時(永久ではない)貯蔵、原子力燃料の再処理の四事業を展開されている日本原燃株式会社を訪問しました。
0322476fd1d9ed2e02c2b4976a179ad8
原燃核廃棄物施設意見交換

この企業は、日本原燃(株)でウラン濃縮・高レベル放射性物質の一時保管・低レベル放射性廃棄物の埋設場所・そしてMOX燃料を作る工場でもあります。

高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターは、フランスやイギリスに送られた後、ガラス固化体となって返却されます。そのガラス固化体を最終処分するまでの間、冷却のために貯蔵する施設です。貯蔵区域や検査室は、厚さ約1.5~2mの鉄筋コンクリート壁で囲まれ、放射線を遮へいしています。なんと30年から50年間冷却するための貯蔵を行い、その後、地下の深い地層中に処分することを基本的な方針としています。

その地下中に処分される場所は「いまだ決まっていない」という現状です。

いまだ決まっていないとは、「最終的に処分する場所が日本にはない」ということで、日本の原子力産業40年たった今でも解決していない問題といわざるを得ません。

また、国内のすべての原子力発電所から出される『核廃棄物』は年間1000トン、しかし、この処理場では年間800トンの処理しかできないということです。ということは、『廃棄物の処理はできない』ということになります。

安定したエネルギーを確保するための原子力エネルギー。しかしひとたび事故が起これば、故郷は失われてしまう。(元)工業人である私も大いに悩むところであります。
美しい地球環境と未来の子供たちの健康のために、なによりも安全を最優先に進めて行くことは当然のこととして、絶対に事故を起こさない鉄壁の設備を用意する必要があります。

次は、東北電力東通原子力発電所の報告に続きます。