こどもの日に、全ての原発が止まります

  • 2012
    05/06

私達の住む北海道の北電泊原発3号機が、5日の深夜に定期検査のため運転が止まりました。
国内に50基ある原発が40年以上ぶりにすべて停止することになります。いまのところ原発が運転再開するめどはたっておらず、国内の発電量の3割(道内では約4割)を占める原発の運転がすべて止まるという前例のない時期に入りました。
国内や道内あちこちで、原発に反対する市民グループは脱原発の集会やデモを開いているようです。行為・行動を起こさなかった方でも、興味・関心は多くの方が持っておられることと思います。

北電は「泊原発は電力の安定供給にとって重要な基幹電源。安全確保を徹底し、一日も早い発電再開を目指す」とのコメントを発表しました。

たしかに、私は「ひと度事故が起きてしまうと、日本の我が故郷がなくなってしまう原発にはきわめて慎重」という立場です。はっきり言えば、代替可能であれば即座に停止です。
私が所属している公明党という会派も『かつて与党時代に自民党と担った原子力政策について触れ、「安全神話の中にいて、厳しく問い直すことをやってこなかった。それが今回の結果(事故)につながった。謙虚に反省しなければならない」』とコメントをだしております。(2011年5月27日)

しかし、工業人としての私の言い分は、「豊かな電力を確保しなければ、日本国の産業はおろか、危機管理にも影響してしまう」という言い分も持っています。
発電量が乏しい水力、発電量が不安定な太陽光、当然空知の石炭には火力発電で頑張ってもらわなくてはなりませんが、それらだけで原発の代替エネルギーが完成するかといえば果たして不安です。

それらを申し上げた上で、一方で上に書いたような市民グループの方々のような即時脱原発といったエネルギー政策の急激な転換については、「時期尚早(というより現実不可能)」だと思わざるを得ませんし、「エネルギーの安定供給」と「安全確保」を目標に掲げ、冷静な議論を呼びかけていかなくてはなりません。

あたり前のことですが、次の点を強調しておきたい。

1 国民全員の『省エネルギー』に対する意識と取り組み。
2 自然エネルギー・再生可能エネルギーの国家的政策転換。
3 利潤にとらわれない、本物の技術の伝承。
 (福島や近隣で同じ津波の被害に遭った女川の原発とか福島第2原発は、地震・津波で停止はしたけれども、事故には至っていない。これが福島第1原発特有の事件、事故なのかどうか、きちんと突き止める必要があるし、津波で壊れたのか揺れで壊れたのか。なにより原子力発電所という最も事故を起こすことができないモノに対して壊れてしまうモノしか作ることの出来なかった技術者のレベルの低さが問題)。

当然に、原発に依存していたエネルギーが急に制約を受けるとなると、日本の産業は代替の電力供給をどうするのかというところが問題です。産業が継続できなくなる恐れが十分に考えられるからです。加えて、そこで生み出されていた雇用はどうなるのか。そして日本の国民の生活水準はどうなるのか。
恐らく、ちょっとやそっとの節電の努力では耐え切れなくなると容易に考えられます。であれば電力を多量に消費する工業団地などを優先させるのか、私達一般生活者はさらに我慢をしなくてはならないのか。それらをどうするのか示した上で政策の転換を図っていかねばなりません。
それらを勇気を持ってご提示して、国民の皆さんも受け入れて、それに向かって努力することをしていかなくてはなりません。

ささやかに、5日(こどもの日)にこのような出来事を迎えられたことだけが素直に喜べる内容でした。子供たちのために、きれいな国土だけは最低でも伝えるべき責任が我々にあると思います。