元教え子からの手紙

  • 2011
    06/12

私は、前職高校の教員をしていた。

ご存じのとおり夜間(の)大学と通信制(の)大学しか卒業していない私は、教師という「文部科学省が認めた教科書を持って、その知識を伝達する作業を生業」とすることについては、少なからず他の優秀な教師よりもうまくできているのか心細いところもたくさんあった。
しかし、卒業生のかなり多くは立派に社会人として活躍しているようで、この上ない喜びである。

先日、最後の担任の生徒から長文の手紙が来て、要約すると「高校時代は先生にたくさん迷惑かけたけれど、いつも余裕で『大丈夫だ!君は必ず大成する』とばかり言ってくれた。途中何度も心が離れ、学校に行けなくなったときもあるけれど、卒業できたのは先生のおかげです。私は今年、自分が世のために何ができるかを考えて、消防士の試験を受けようと思う。」と書いてあった。

彼は、このHPの読者らしく、きっと目にしてくれるだろうが、もとより担任時からこの生徒が誰にも負けることのない優秀な才能と努力する力を持ち合わせていること気がついていた。
…というより、私の目から見て「才能なく、今後を期待もさせないような生徒など一人もいなかった」のだが。
それは、最初の担任を持った定時制の高校でも揺るぎなくそう思っていた。

(卒業生の皆さん)担任だって、挫折まみれの人生で、もがき続けて今があります。これからもきっとそういう人生を歩むことでしょう。否、先人は皆そうなのです。あらゆる先輩を尊敬しその長所を自己のものとし、成長してください。世のため人のため、国家のために有為な人材に大成長してください。応援は惜しみませんよ。
荒当聖吾