この美しい「空知」の地で

  • 2010
    12/03

21歳の時、当時大学の友人と二人で初めてバイクに乗って北海道にたどり着きました。暑さより涼しさ、大都会の混雑よりも清涼な解放惑、冬の雪の世界すらまぶしく思え、北海道が大好きになりました。
「将来、この美しい北海道に必ず住むんだ」と北海道教員採用試験を受けたのもそういう理由からでした。
8年前、芦別の地へ赴任となり、初任地の釧路とは違った四零折々に輝く山々・田園風景など、日本の原風景ともいうべき、田畑の四季のうつろいにいつもいつも心和む思いでした。
しかし、現実では稲作をはじめとする日本の農業は後継者の問題があり、この水田の美しさはいつまで続くのだろうと我がことの様に感じる自分がありました。
農家の方が丹精込めて作られたお米を分けていただいて口にした時は、どこのブランド米よりも明らかにおいしいお米で、家族みんなで感動したほどです。

教員として奮闘する毎日の中で、生徒ひとりひとりの可能性を信じ、日々ともに学び、ともに成長し、数年で巣立っていく生徒たちを見ていると、本当に将来幸せであって欲しいと心から願う毎日でした。
しかし、地方における都会との格差は、就職や雇用の問題、地元の高校を卒業しても地元に就職できない辛さがあり、本当に深刻な問題です。人を育てる最前線で奮闘してきた私にとって、いつしかそれは政治や行政の根本から関わっていかなければならないのでは、という大きな悩みになっていきました。
そんな私の人生を変えるきっかけとなった現在の私の原点の地が、北海道、なかでもこの空知の地であったのです。
荒当聖吾